昨今の情勢もあり、ますます利用者が増加傾向にあるEC業界。
しかし、EC業界の現場は慢性的な人材不足と言われている分野でもあります。
自分なりにその辺の理由を考えてみました。
必要なスキルが多岐にわたる
余程な大企業でもない限り、EC部門というのは少数精鋭で行われることが多い部署です。
その割にECサイトを運営していく為には必要なスキルというものが、様々な分野に渡って多岐に必要なってきます。
・商品企画
・サイト構築・保守・更新
・広告運用
・仕入れ
・受注処理・在庫管理
・出荷・配送
・カスタマー対応
ざっくりと分けただけでもこれだけの業務があり、この中でさらに細かな作業が発生していきます。
少数精鋭の場合、一部の業務を外部委託するなどしても全ての業務を完全分業にすることは難しく、どうしても複数の業務を一人で遂行できるスキルが必要になります。
業務スキルが次第に専門化・独自化し始めている
EC業界への参入企業が増えていることもあり、新たなECサイトや新規サービスが増えています。
それぞれ独自の業務なども発生することが多く、業務スキルが専門的に特化し始めているところもあります。
企業やサービスの個性が強まる程、この傾向は強くなると思われる為、今後EC業界が大きくなればなる程、業務専門化の流れは早くなっていくように感じています。
専属担当になるには習得までに時間がかかり、ベテランは市場へ流れにくい
上記のような背景がある為、EC専属担当となるには、各スキルを習得するまでにどうしても長い時間が必要になります。
また、企業やサイトごとに必要なスキルなども微妙に異なり、属人化しやすい環境でもあります。
ベテランもひとところの部署で長く働く傾向がある為、転職市場に人材が流出しづらい状態です。
これからEC業界を目指す人もこれからもEC業界を続けていく人も
EC業界はまだ売り手市場と言える業界ではありますが、数年前よりも確実に求められているもののハードルが上がっています。
著しいスピードで技術が進化する業界でもある為、個人でのスキルアップや新しい分野の勉強は必須となってきます。
ルーチン化したスキルだけで終わらせることなく、常に向上心は失わないようにしていかなければなりません。