パターンテクスチャ。画面を彩る強い味方。
ですが、実は私はパターンを使うのが苦手です…。
モチーフや目的に合ったものをセレクトできれば途端に画面をそれっぽくまとめてくれるのですが、
使い方を間違えるとごちゃっとした印象にもなってしまいます。
さらに、フリーのパターン素材などはとても強い味方ではあるのですが、
実装してみると思ったのと違う…ということも多く、どうにもうまくマッチしないときは
むしろ調整に手間取ってベタか無彩色にでもしとけばよかった…なんてことも。
理想はマッチするパターンを最初から自分で作ることなんですよね。
そんな時役に立つのがIllustratorのパターン機能。
というわけで、Illustratorでの基本のパターン作成方法をまとめてみました。(本当に基本の基本です)
①途切れない模様を作る
基本ですが、パターンを作る場合途切れないデザインを意識しなければいけません。
簡単な方法は、リピートさせたい柄を中央に配置するだけ。
Illustratorではパターン化したいオブジェクトを選択して、パターンの作成を
クリックするだけでそのオブジェクトを起点に柄のリピートをしてくれます。
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これをパターン登録すれば…
ひよこパターンの完成です。
②リピートの方法を変えてみる
しかし、ただ並んでいるだけだと少し単調です。
もう少し動きのある複雑なデザインを
作りたい時もありますよね。
そんな時は、パターン有効範囲内の四隅にパターンの上下が来るよう、
綺麗に分割して配置しなければいけません…が、
Illustratorでは常にパターンを繰り返した場合のプレビューを見ながら
調整できるので、わざわざ柄を分割したりしなくてもうまく配置すれば複雑ながらも
簡単に調整できます。便利〜!
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さらに、Illustratorでは自動で登録するパターンの繰り返し方を調整する機能があります。
それがタイルという項目。こちらで
・ブロック
・レンガ(縦・横)
・多角形(縦・横)
といいう風に、柄をどうリピートさせたいか変更することができます。
先ほど動きのあるパターンを作りたい時は分割が必要でしたが、
Illustratorのタイル機能を使えば簡単なオブジェクトであれば
楽に変化を出すこともできます。
と言うわけで、一つ簡単な亀甲模様を作ってみようと思います。
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作り方は簡単、多角形ツールで10pxの六角形を一つ作成します。
これをパターン登録。あとはパターン編集画面のパネルで微調整するだけ。
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今回はタイルを六角形に変更。(デフォルトはグリッド)
あとはオブジェクトの繰り返しの境界を調整すれば、完成です。
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亀甲模様のパターンができました。六角形を90度回転させれば応用でハニカムパターンも作成できます。
しかしもうちょっと複雑なパターンも作れるようになりたい…と言うわけで、
今回はメンフィスパターンを作成してみました。
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やり方は変わりません。図形をパターンに登録して、あとはパターンパネルでいじるだけ。
しかし、illustratorのパターン作成の便利なところは、このパターンパネル内での調整の自由度の高さですね。
オブジェクトの大きさや位置、線の太さや色、はたまたパターン中のオブジェクトに対し別のパターンの適用までできます。
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そうして出来上がったパターンがこちら。
…なんとなく、メンフィスのような鮮やかさは幾何学的なデザイン性が表現できていますでしょうか。
幾何学パターンはいろいろなデザインで応用が利くので、いろいろ試してみたいですね。
皆さんも是非パターンを活用してみてください。