サーバ環境の構築の際にお世話になるのが、Linuxサーバ管理ツールです。
このツールにより、以下のようなメリットがあります。
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- 仮想マシンの作成(LAMP,LEMP)
- メールアカウントの管理、設定
- システムの状態監視
- ある程度セキュリティに対する設定があらかじめ行われているためセキュアな環境が作成できる
- サーバ設定について、コマンドラインでの設定が軽減できる
レンタルサーバでは、有料のLinuxサーバ管理ツールである
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- PLESK
- cPanel
がよく使われているようです。
個人的にですが、OSSのLinuxサーバ管理ツール(あまり日本語で検索してもどうも出てこない・・・)にはどのようなものがあるのか興味があり、少し調べてみました。そのうち、いくつか興味があったものを以下に列記してみたいと思います。
1)Cockpit(https://cockpit-project.org/)
Redhat社がスポンサーとなり開発されているLinuxサーバ管理ツールのプロジェクトで、サイトの画面などをみる限りシンプルなシステム管理に重きを置いたツールのような印象があります。Redhat社がスポンサーなので信頼性もあるのではないかという気がしました。
2)CyberPanel(https://cyberpanel.net/)
LiteSpeed Web Server (LSWS) に対応しているLinuxサーバ管理ツールです。LiteSpeed Web ServerはApache-httpサーバ互換のwebサーバで、多くのApacheの機能と互換性があることが特徴であり、リクエスト処理に関しては、Nginxと同じイベントドリブンなために大量リクエストを高速に処理することができます。こちらのオープンソース版であるOpenLightSpeed(https://openlitespeed.org/)のサイトにあるベンチマークを見るとかなり高速なようです。(nginxの5倍程度)
3)Vesta Control Panel(http://vestacp.com/) or Hestia(https://www.hestiacp.com/)
Vesta Control Panelは画面を見る限りシンプル表示で好感が持てるのですが、対象OSバージョンがやや古く、今後アップデートされるのであればいいのですが、更新されないようであればHestia(Vesta Control PanelをベースにUbuntu 20.04 ltsに対応)という選択でしょうか。
4)ISPConfig(https://www.ispconfig.org/)
割と古く(2005〜)からプロジェクトとして存在しているLinuxサーバ管理ツールのプロジェクトで、対応OSや機能一覧を見る限り多機能な印象がありました。
OSSなのでダウンロードもできることから、おいおいローカル環境で試して、気になった点を検証してみようかと考えております。