私たちはスマートフォンやパソコンを利用してさまざまなWEBサイトにアクセスをして情報収集、または発信を行っています。そこで、WEBブラウザがどのような仕組みでWEBサーバーとやりとりをしているのか、みていきたいと思います。
HTTPとは
普段私たちがWebサイトを閲覧する際は、スマートフォンやパソコンに搭載されているWebブラウザを起動し、Webブラウザのアドレス欄に閲覧したいWebサイトのURLを直接入力等で行っているかと思います。Webサイトの閲覧は、WebブラウザがWebサーバーに要求(リクエスト)を送り、Webサーバーはその要求に対して応答(レスポンス)を返すといった単純なやりとりによって実現しています。
このやりとりや手順や内容を決めているのがHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)です。HTTPはクライアント(Webブラウザ)とサーバー(Webサーバー)間においてWebコンテンツを送受信するためのプロトコル(ルール)。
クライアントとサーバー間のやりとり
Webサイトを閲覧する際は、大きく分けて5つのステップで行われます。
- Webブラウザのアドレス欄にURLを入力、あるいはWebサイト内のリンクをクリック。
- URLやリンク情報に基づいてWebサーバーに対してデータを要求。
- Webブラウザより受け取ったWebサーバーは要求内容を解析。
- 解析結果より、要求されたデータをWebブラウザへと応答。
- WebブラウザはWebサーバーより受け取ったデータを解析し、Webページへと表示。
2と4のステップがWebコンテンツの送受信の部分であり、この際にHTTPが利用されることになります。HTTPはあくまでもデータのやりとり(要求と応答)のみを取り決めており、Webサイトを閲覧する際はHTTPだけではなく、TCP、IPといったさまざまなプロトコルを組み合わせて利用しています。
補足
プロトコルとは
ネットワークに接続された機器同士が通信をするときの、あらかじめ決められたルールや手順のこと。お互いに同じプロトコルを使用することにより、データのやりとりが可能となる。
TCP/IPとは
Transmission Control Protocol / Internet Protocolの略で、インターネットにおけるさまざまなサービスを実現するためのプロトコル。
インターネットへのアクセスが可能なスマートフォンやパソコン、サーバーといったコンピューターはすべてTCP/IPに対応しています。一昔前まではコンピューターに搭載されるOSや機種ごとに独自のプロトコルが利用されていたため、同じ機器同士でないとお互いに接続できませんでした。インターネットの普及に伴い、お互いに接続するためのプロトコルとしてTCP/IPがインターネットにおける標準として広く利用されるようになりました。
用途に応じたさまざまなプロトコル
- HTTP(Hyper Text Transfer Protocol) ・・・ WebブラウザとWebサーバーの間でデータのやりとりをするときに使用するプロトコル。
- FTP(File Transfer Protocol) ・・・ コンピューター間でファイルをやりとりするときに使用する、ファイル送受信用のプロトコル。
- SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) ・・・ 電子メールを送信するときに使用する、メール送信用のプロトコル。
- POP(Post Office Protocol) ・・・ ユーザーがメールサーバーから自分のメールを取り出すときに使用する、メール受信用のプロトコル。